今から15年前、南モンゴルのモンゴル文化の保護、モンゴル民族の自治・自決を訴えた民主活動家・ハダ氏を中国共産党の内モンゴル当局は不法に逮捕した。そして「国家分離」、「スパイ活動」などの罪で15年間刑務所に入れ、刑期を一日も減らさなかった。これだけではない。その期間、中国共産党の当局は各種の非人道的で残酷な手段を使い、ハダ氏を精神的肉体的に破壊しようとした。その結果、ハダ氏の肉体はぼろぼろになった。しかし、ハダ氏の不屈な理念と強靱な意志を破壊することはできなかった。
今日は12月10日、世界人権デーである。また、ノルウェーの首都・オスロで、獄中の劉暁波氏に対するノーベル平和賞授賞式の日である。そして、ハダ氏の釈放される日でもある。このように1つの特別な日が間もなく到来するが、中国共産党の内モンゴル当局は非常に警戒を強め、至る所でモンゴル人の拘禁を行っている。
中国共産党当局の残酷で汚い手段はハダ氏に対するものだけにとどまっていない。当局は15年間の長期にわたり、ハダ氏の家族を監視し、嫌がらせをし、圧力をかけ続けてきた。その上当局は、今月4日、ハダ氏の妻が家計のために経営してきた1つの小さい本屋を強制的に閉鎖し、15年間もこの日を待ち続けてきたハダ氏の妻を理不尽にも逮捕した。こんな残酷な政府は、この地球上で中国にしかない。
このような悲鳴は南モンゴルのあちこちから聞こえる。ハダ氏の同級生で、モンゴル人作家のゴブルデ・ホーチンフ女史が、12月10日にハダ氏を迎えに行くとインターネットで書いただけで軟禁された。さらに支持者のアルサラン氏、ソドモンゴル氏達も軟禁された。また胡琴呼女史の友人、弁護士のフーボルン氏も出国を禁止された。南モンゴルの国外で民主化活動をしているモンゴル人の家庭、両親、親族も監視と恐喝に遭っている。当局はモンゴル族の学校には中学校から大学まで中国共産党の手先と密告者を配置し、モンゴル族の知識人と学生の行動を監視している。南モンゴル人は息をするだけで苦しむような状態にある。
これに対して、モンゴル自由連盟党は次の声明を発表し、中国共産党政府のモンゴル民族への圧迫を断固抗議する。
一、中国共産党内モンゴル当局の人権侵害、非人道的な行為を厳しく非難し、直ちに南モンゴル人の人身・人権に対する迫害を停止することを強く求める。
一、直ちにハダ氏の奥さんであるシンナ先生を即刻釈放し、ゴブルデ・ホーチンフ女史をはじめとする人々の自由と人権を尊重することを強く求める。
一、私たち南モンゴル人は世界のマスメディア・人権団体に、南モンゴルの人権状況をはじめとする問題に関心を持って頂きたい。そして、中国共産党政府の民族差別、他民族に対する残酷な行いを非難するよう呼びかけます。
モンゴル自由連盟党
2010年12月10日
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