モンゴル自由連盟党

 

                                                                                              

ウルムチ「7月5日事件」についてのモンゴル自由連盟党声明

 

    本年6月26日広東省での漢民族によるウイグル民族襲撃事件に抗議して、7月5日新疆ウイグル自治区の区都ウルムチでのウイグル人による平和的な抗議デモが、当局の拘束や解散強制により衝突し騒乱に発展したあと、当局が約一万人の武装警察などを動員して武力鎮圧した事件について、本部がドイツのミュンヘン市にある「世界ウイグル会議」の報道官ディリシャティ氏が、目撃者の話として次のように述べた。「事件当日、50台の戦車が市内に入ってきて、一万人近くのウイグル人による平和抗議に向かって発砲し、多くの死傷者が出た。同時に、今回の事件で、ウイグル人の死者がすでに150人を超えている。900人以上のウイグル人の負傷者が出た。死体は全部軍隊が車に積んでいって、今は行方不明である。」 更に、中国新華社の7月6日の報道によると、今回の抗議騒乱事件で今までに死者の数がすでに156人まで増え、1080人の負傷者が出た。死者の中、男性129人、女性27人。このために、中国共産党当局が、連夜に亘り大捜索を行い、1434人(男性1379人、女性55人)を拘束した。フランスの報道機関によると、7月6日に拘束された人々の家族たち200人が街に出て、抗議し、彼らの釈放を求めた。今回の事件が拡大される可能性を示した。
   今回の事件について、我々はとても驚いている。今回の事件は突然に起こったことではない。これは中国共産党が建国以来、大量の漢民族をウイグル、モンゴル、チベットなどに移住させ、先住の彼らを偏狭の地に追いやり、経済、社会、文化、宗教などのあらゆる面にわたる圧迫を加えた末に起きた、民族間の矛盾が露呈した現象ということができる。支援と開発の名のもとに大量の漢民族が移入し、少数民族地域の生態を破壊し、天然資源を強奪し、社会資源も独占したことにより、先住民族に己の生存そのものに危機感をもたらしたことが、今回の事件の本当の原因である。しかし、中国共産党政府が、2008年3月14日にチベット人の平和的な抗議を武力鎮圧した後、国内のマス・メディアを独占して、国際社会に真実を歪曲した報道を発送している。            
このため、我がモンゴル自由連盟党は次の声明を発表する。


1、 我々は、中国共産党当局が軍隊を投入して武力鎮圧することと、事件の真実を覆い隠すことをせず、世論を違う方向に導くことをやめることを強く要求する。
2、 民族問題が原因で起きた抗議事件を、無責任に「破壊・暴力・略奪行為」というべきでないと要求する。同時に、中国共産党当局が、死傷者の民族別内訳、事件の真相を明らかにすることを要求する。

3、 ウイグル、モンゴル、チベット民族の心の声を聴いて、彼らの自由な選択を承認すべきである。
4、 中国共産党当局が、ウイグル、モンゴル、チベット民族の伝統文化、人権及び自由民権を尊重し、ウイグル、モンゴル、チベット民族などへの抑圧を停止することを呼びかける。

                              

                                                  モンゴル自由連盟党
                                                  2009年7月7日
 

 

「戻る」

モンゴル自由連盟党(C)2006