中国の新疆ウイグル、チベット、内モンゴル各自治区からの留学生や支援者ら約四百人が三日、東京都内で「人権弾圧下の五輪反対」を訴えデモ行進した。三つの「少数民族」が協力してデモを行うのは国際的にも異例。参加者たちは徹底した治安強化で“平和の祭典”開催を図る中国当局に激しく反発している。
デモに先立ち都内港区の公園で行われた集会には、亡命ウイグル人の国際組織「世界ウイグル会議」(本部・ドイツ)のスイット・トムトルコ副総裁も参加。「中国はウイグル人だけでなくチベット、モンゴル人も弾圧。各民族が団結して闘うために日本の力を借りたい」と強調した。
モンゴル自由連盟党のメンバー達が南モンゴルを代表して参加していた。参加者たちは新橋や銀座など都心部を約一時間かけデモ行進。市民らに「人権弾圧を強めている中国に平和の祭典を開く資格はない」「中国の『少数民族』差別の実態を知ってほしい」と訴えた。
(外報部・佐々木理臣)