楊海英先生について

モンゴル自由連盟党は静岡大学教授・楊海英先生の著作・活動を支持します。
楊海英先生は南モンゴル出身、モンゴル名はオーノス・チョクト。日本帰化後の日本名は大野旭。モンゴル人数十万人が中国共産党政府により殺害された文化大革命期の研究で知られ、『墓標なき草原 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』は司馬遼太郎賞を受賞しました。

12・10抗議行動!南モンゴルの人権侵害と環境破壊を中国大使館前で抗議

南モンゴルでは現在、漢民族の流入による人口侵略と、それに伴うモンゴル文化伝統の破壊、そして公害を垂れ流す化学工場や、地下資源の過剰採掘などによりひどい環境破壊が起きています。
私たち南モンゴル人は12月10日の世界人権デーに、日本・モンゴル・スウェーデン等の中国大使館に対し、南モンゴルにおける人権侵害や環境破壊の停止を訴える抗議行動を行います。

報道関係の皆様、人権や環境の価値を信ずる心ある日本人の皆様、私たちの抗議行動へのご支援、ご参加をよろしくお願いします。

場所と時間(日本)
12月10日(日)
・東京中国大使館前  10:45 麻布税務署前集合
           11:00 中国大使館前抗議開始
           (チベット支援者の抗議行動に連帯)
・大阪中国総領事館前 11時〜13時 靭公園(うつぼこうえん)集合
・福岡中国総領事館前 13時〜13時半

南モンゴルクリルタイ

【写真・動画】「文化大革命時代のモンゴル人ジェノサイドの ユネスコ記憶遺産を目指すシンポジウム」

「文化大革命時代のモンゴル人ジェノサイドの ユネスコ記憶遺産を目指すシンポジウム」が9月24日に南モンゴルクリルタイの主催にて東京で開催されました。

 中国の文化大革命時代、南モンゴル(内モンゴル自治区)では「モンゴル人であること」それ自体が弾圧、拷問、虐殺の原因とされました。その犠牲者の数はいまだに明らかになっていませんが、中国政府の公式発表でも約3万人、モンゴル人研究者の中には数十万人が犠牲になったという説もあります。特に、満州帝国時代、日本による近代的な教育を受けたモンゴル人は日本のスパイとみなされ悲惨な運命を強いられました。そして、今も南モンゴルに対する弾圧と環境破壊、そして土地の強奪は続き、モンゴル民族絶滅政策は今も進行中です。
 海外のモンゴル人連帯組織「南モンゴルクリルタイ」は、来年、ユネスコの記憶遺産に、モンゴル人虐殺の記録を、当事者の証言、当時の報道、中国政府側の資料などに基づきユネスコの記憶遺産に登録申請することを決定しました。

登壇者 
オルホノド・ダイチン(南モンゴルクリルタイ幹事長)
西村幸祐(ジャーナリスト、アジア自由民主連帯協議会副会長)
ゲスト:藤木俊一(テキサス親父日本事務局)
    野村旗守(ジャーナリスト)

以下、動画と写真にて報告いたします。
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南モンゴル虐殺に抗議する!6.3東京デモ行進(午前中の抗議活動の時間が30分早まりました)

 中華人民共和国設立以後、中国政府はモンゴル人に対する弾圧と虐殺、そして環境破壊と漢民族の流入を続けてきました。モンゴル人が伝統的に牧畜民として生活していた緑の草原は、モンゴルの地には合わない強引な田畑の工作で破壊され、モンゴル人はその生活基盤も、文化伝統も奪われてしまったのです。
 そして、文化大革命時代には、モンゴル人に対する民族絶滅政策というべきジェノサイドが実施され、犠牲者の総数は今も明らかにはなっていません。改革開放の時代になっても、中国政府の基本的な政策は変わらず、中国系企業は公害をだれ流す企業を進出させ、大地は汚染、砂漠化が拡大しています。

 モンゴル人は大地を守るために抵抗しています。人々は団結して、暴力的な弾圧を怖れずに抗議行動を続け、自らの土地を守り、環境破壊に抗議し続けています。しかし、ある中国人は、抵抗する牧畜民をトラックでひき殺し、わずかな補償金を出して、モンゴル人の命などこれくらいのものだといった暴言を吐く事件すら起きました。
 このような民族差別、人権と人命を軽んじる姿勢を許してしまっては、いつかその暴力は、隣国である日本国の平和をも脅かすことでしょう。 私達は南モンゴルに対する中国人の流入、環境破壊、草原の砂漠化、そしてモンゴル人への弾圧と暴力に対し抗議するデモ行進を、アジアの民主主義国であり、中国の隣国である日本国にて開催いたします。ぜひ、中国国内で闘い続けるモンゴル人たちへの連帯の意志と、中国政府は虐殺を直ちにやめよという声を、私たちと共に挙げてください。

 今回のデモ行進は下記のとおり行われます。皆様方のご参加、報道関係の方々のご協力を何卒よろしくお願いいたします。

日時 6月3日 
 
1、中国大使館前での抗議
11時集合 11時半開始(こちらのみ時間が当初より30分早まりました、ご注意ください!)
集合場所 麻布税務署前

2、デモ行進
午後2時半集合 3時出発
集合場所 新宿柏木公園
民族差別的なスローガンやプラカードはお控えください。デモ行進中は、主催者の指示に従ってください。

主催:南モンゴルクリルタイ(世界南モンゴル会議)
連絡先:
090-9965-1258
080-9129-2872

共催:頑張れ日本!全国行動委員会

応援団体 
日本ウイグル連盟
日本中国民主化運動団体協調会
台湾研究フォーラム

応援団体募集中です。

南モンゴルクリルタイ(世界南モンゴル会議)代表 テムチルト氏(ドイツ在住)来日記者会見のお知らせ

 
報道機関各位
 
南モンゴルクリルタイ(世界南モンゴル会議)代表
テムチルト氏(ドイツ在住)来日記者会見のお知らせ

 
 昨年10月、日本で結成された、南モンゴル(内モンゴル)の人権問題や環境問題に取り組み、モンゴル民族の自決権確立を目指す国際連帯組織「クリルタイ」(世界南モンゴル会議)の代表、ショブチョード・テムチルト氏が来日し、参議院議員会館にて記者会見を行います。
 

文化大革命時代の南モンゴルジェノサイドをユネスコ記憶遺産申請
 今回の記者会見の内容は、中国の文化大革命時代、南モンゴルで繰り広げられた、モンゴル民族へのジェノサイドというべき拷問と虐殺の記録を、ユネスコの記憶遺産として申請することです。この申請が、クリルタイにとって現在の大きな運動目標となります。
 現在の中国政府も、文化大革命が中国全土で多くの悲劇を生んだ誤った政策であり、多数の犠牲者を出したことを公式に認めています。そして南モンゴルにおいても、内モンゴル大学出版社から発行された『内蒙古自治区史』(一九九一年)は、二万七千九〇〇人が殺害されたと記されています。
 しかし、他の研究者によれば、逮捕されたモンゴル人は50万を超え、殺害されただけではなく、拷問を受けて釈放後死亡したり、身体障碍者になったりした犠牲者を含めればこの数字ははるかに拡大するという説もあります。さらに重要なのは、この殺害や拷問は、文革への批判者であったためではなく、モンゴル人であること、それ自体が対象となったという、まさにヒトラーが行ったような民族絶滅政策であったということです。私たちはこの過ちを二度と繰り返してはならないからこそ、いまだに知られざる文化大革命時代のモンゴル人ジェノサイドの客観的な資料を収集、整理し、ユネスコの記憶遺産として登録することを目指します。

南モンゴルにおける最新情報 ますます悪化する人権侵害と環境破壊
 2015年11月から南モンゴル(内モンゴル自治区)に派遣された新しい書記の指導によって、全自治区で新経済政策が導入され、大量の企業が進出しています。これによって、環境破壊とモンゴル人からの土地収奪が一層厳しくなっています。また、南モンゴル各地域で、数十万頭の豚や驢馬を飼育することが実行され、モンゴル人の伝統である馬、牛、羊、ラクダの飼育が全面的に禁じられています。南モンゴルにおける最新情報をこの記者会見でお伝えします。
 自由と人権の価値を尊重し、全体主義や民族差別に抗する日本の報道機関の皆様に、記者会見へのご参加を何卒よろしくお願いします。
 
南モンゴルクリルタイ(世界南モンゴル会議)代表 ショブチョード・テムチルト記者会見
日時 2017年6月1日(木)午後2時から
場所 参議院議員会館 B107会議室
主催 クリルタイ日本支部

記者会見に関する連絡先
080-9129-2872
daichin1966@gmail.com
ダイチン
 
なお、この記者会見は一般公開といたします、興味のある方はぜひご参集ください。

趣意書「文化大革命時代の南モンゴルにおける 民族ジェノサイドのユネスコ記憶遺産申請を目指して」

 1960年代から70年代初頭にかけての中国の文化大革命時代、南モンゴルでは、モンゴル民族へのジェノサイドというべき拷問と虐殺が繰り広げられました。現在の中国政府も、文化大革命が中国全土で多くの悲劇を生んだ誤った政策であり、多数の犠牲者を出したことを公式に認めています。そして南モンゴルにおいても、内モンゴル大学出版社から発行された『内蒙古自治区史』(一九九一年)には、二万七千九〇〇人が殺害されたと記されています。
 
 しかし、他の研究者によれば、逮捕されたモンゴル人は50万を超え、殺害されただけではなく、拷問を受けて釈放後死亡したり、身体障碍者になったりした犠牲者を含めればこの数字ははるかに拡大するという説もあります。さらに重要なのは、この殺害や拷問は、文革への批判者であったためではなく、モンゴル人であること、それ自体が対象となったという、まさにヒトラーが行ったような民族絶滅政策であったということです。
 
 国連は1948年のジェノサイド条約において、ジェノサイドとは「国民的、人種的、民族的又は宗教的な集団の全部又は一部を破壊する意図をもって行われる次の行為をいう。 a)集団の構成員を殺すこと b)当該集団の構成員の肉体又は精神に重大な危害を加えること c)集団の全部又は一部の肉体的破壊をもたらすために意図された生活条件を集団に故意に課すること d)集団内における出生を妨げることを意図する措置を課すること e)集団の児童を他の集団に強制的に移すこと」と定義しています。
 
 このすべてが文化大革命時代の南モンゴルで行われました。モンゴル人は個々の政治思想に関わりなくすべて民族分裂主義者とみなされて逮捕、投獄され、殺害されました。女性はモンゴル人の子供を産めないような残虐な拷問を受けました。伝統的な牧畜民の生活様式は、環境に合わない耕作や農業を強制されることによって破壊されました。私たちはこのいまだに知られざる文化大革命時代のモンゴル人ジェノサイドの客観的な資料を収集、整理し、ユネスコの記憶遺産として登録することを目指します。
 
 私達は、中国政府を批判することを目的とするものではありません。人類は二度と再び、ナチスが行ったような特定の民族を想定した差別や絶滅政策を行ってはならないためにも、このような負の遺産もまた、歴史的資料として記録していかなければならないと考えます。中国政府自身が文革時代の過ちを認めている中、私たちがその時代に南モンゴルで行われたことをわが民族の悲劇として記録することこそ、中国を含め、世界が過去の過ちを反省し、将来の平和と人権尊重を推進するために役立つことでありましょう。

南モンゴル クリルタイ(世界南モンゴル会議)
代表 ショブチョード・テムチルト
日本支部 オルホノド・ダイチン

2017年5月13日

クリルタイ応援・レセプションパーティー・チラシ

クリルタイ応援・レセプションパーティーのチラシです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。(クリックするとPDFファイルが表示されます)
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南モンゴルクリルタイ結成大会・チラシ

南モンゴルクリルタイ結成大会のチラシです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。(クリックするとPDFファイルが表示されます)
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南モンゴルの自由のための連帯組織「クリルタイ」(世界南モンゴル会議)結成大会のご案内

現在、本来モンゴル人の領土である南モンゴル(内モンゴル自治区)では、中華人民共和国建国以来、あらゆるモンゴル人の権利が政府と中国人(漢民族)によって奪われてきました。文化大革命時代の虐殺と拷問の犠牲者数は数十万にのぼります。改革開放の時代になってからも、モンゴルの実状は変わりません。美しい草原は、無秩序に建設される工場により砂漠化と環境破壊が深刻化し、漢民族の流入と商業の独占、土地の強奪は現在もなお進行中です。さらに中国政府は漢民族への同化教育を強制し、モンゴル人は言語や文化を奪われています。

これまで様々な立場からモンゴルの自由と人権を訴えてきた海外諸団体は、より広い連帯組織を作り出すことによって、国内のモンゴル人の人権運動を支援し、また国際社会に対し広くモンゴルの問題を訴えるために、国際連帯組織「クリルタイ」(世界南モンゴル会議)を、2016年11月10日、日本にて結成することを決意いたしました。

このクリルタイを、アジアの先進的な民主主義国家である日本国で結成することは、現在中国政府の抑圧にあるモンゴル人にかけがえのない希望を与えることができるでしょう。どうか、下記のクリルタイ結成大会へのご参加をなにとぞお願いいたします。
 



 
クリルタイ結成大会日程
11月10日午後1時開会 参議院議員会館 会議室102
(当日、結成大会後同場所にて午後2時より記者会見を行います。報道関係の皆さま、よろしくお願いいたします)

連絡先
クリルタイ実行委員会 オルホノド・ダイチン 
メールアドレス daichin1966@gmail.com

2016年10月1日・中国大使館前抗議活動のお知らせ

お知らせ

南モンゴル人は、牧畜民が自らの牧草地及び合法的な権利を守るための行動を応援し、中国共産党政府の人権蹂躙に断固反対します。
そのため、南モンゴルクリルタイ準備委員会は、2016年10月1日(土曜日)、中国駐日本大使館前で抗議行動を行うことを決定しました。
運命共同体であるウイグル人の団体も参加する予定です。
日本の支援者の皆様のご参加、お待ちしております。

主  催 南モンゴルクリルタイ準備委員会
共  催 日本ウイグル連盟
参加団体 台湾研究フォーラム
       中国民族問題研究所
 
集合場所 麻布税務署前
 
集合時間  2016年10月1日  
        13時集合 13時半開始

楊海英先生新刊、「モンゴル人の民族自決と「対日協力」 」紹介

楊海英先生の新刊、モンゴル人の民族自決と「対日協力」 を紹介させて頂きます。
 
 
Mongol_Japan
書名/モンゴル人の民族自決と「対日協力」
副題/いまなお続く中国文化大革命
著者/楊海英
発行/集広舎
A5判上製本 384頁(予定)
定価/本体2980円+税
ISBN/978-4-904213-41-4 C3022

モンゴル人の祖国はどこ?
モンゴル人と中国人の対立は現在も続く闘争である。モンゴル人にとって
文化大革命は、民族そのものを抹消するジェノサイドだった。
モンゴル研究の第一人者が豊富な資料をもとに書き起こした
内(みなみ)モンゴルの暗黒の記録。

こうした批判と断罪は決して文化大革命中にだけ発生した特異な現象ではない。現在においても、モンゴル人が少しでも独自の歴史観を示したり、生来の自治権を主張したりすると、たちまち一九六〇年代とまったく同じようなレッテルを貼られ、逮捕されているのである。そういう意味で、文化大革命は少数民族地域から収束していないのが事実である。(本文より抜粋)

【目次】
まえがき
第一部 文化大革命前史としての反右派闘争と社会主義教育運動
 序 章 反右派闘争という中国現代史
 第一章 内モンゴル師範学院の反右派闘争
 第二章 社会主義教育運動と「反民族分裂主義運動」
第二部 未完の民族自決と民族問題の表出
 第三章 北京の謀略とオルドス高原の烽火
 第四章 共産党が醸成する反「分裂主義」の世論
 第五章 延安派を襲う「青い都」の赤い嵐
第三部 対日協力の清算
 第六章 「二つの顔を持つ連中」(双面料)
 第七章 「日本刀を吊るした偽満洲国の奴ら」
 第八章 モンゴル人の祖国はどこ?
 終 章 内モンゴルの中国文化大革命の現代史的意義
あとがき/参考文献

【著者略歴】楊 海英(Yang Haiying)
1964年中国内モンゴル自治区オルドス生まれ。1989年3月に来日。静岡大学人文社会科学部教授。文化人類学専攻。主な著書:『草原と馬とモンゴル人』(日本放送出版協会 2001年)、『チンギス・ハーン祭祀──試みとしての歴史人類学的再構成』(風響社 2004年)、『モンゴル草原の文人たち──手写本が語る民族誌』(平凡社 2005年)、『モンゴルとイスラーム的中国──民族形成をたどる歴史人類学紀行』(風響社 2007年)、『モンゴルのアルジャイ石窟──その興亡の歴史と出土文書』(風響社 2008年)、『墓標なき草原──内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(上・下、岩波書店 2009年)、『続 墓標なき草原―内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(岩波書店 2011年)、『植民地としてのモンゴル──中国の官制ナショナリズムと革命思想』(勉誠出版 2013年)、『中国とモンゴルのはざまで──ウラーンフ──の実らなかった民族自決の夢』(岩波書店 2014年)、『チベットに舞う日本刀──モンゴル騎兵の現代史』(文藝春秋 2014年)、『日本陸軍とモンゴル──興安軍官学校の知られざる戦い』(中公新書 2015年)など多数。受賞歴:2009年度第14回司馬遼太郎賞、2014年第十回樫山純三賞、2015年大同生命地域研究奨励賞、平成28年度第三回国家基本問題研究所日本研究賞。