モンゴル自由連盟党

 

牧民達が路上で抗議、4名逮捕

 

2011年05月25日掲載

 

 

  

 

 

 

 

 

http://www.smhric.org/news_378.htm の翻訳)
2011年5月23日の朝、ウジュムチン右旗(南モンゴルの県級行政区)で数百名のモンゴル人の牧民が、中国の炭鉱会社がモンゴル人の牧民を虐殺した事件と、モンゴル人の牧民たちの草原が破壊されていることに抗議するため、旗政府所在地の路上にくりだした。ウジュムチン右旗の3つのソム(旗の下にある郷級行政区)から来た数百名にのぼる牧民たちは、旗政府庁舎に向かう途中で武装した警官により行進を阻止された。


この地方のモンゴル人コミュニティから届いた電子メールによると、旗政府庁舎の前で3名の牧民と1名の学生が警官に激しく殴打されて連行され、彼らの行方と安否は依然として分からないという。抗議活動の様子と警官の蛮行を撮影したモンゴル人たちは、彼らの携帯電話やカメラの機器を没収された。

内モンゴル自治区(南モンゴル)を「中国のエネルギー基地」であるとする中国政府の声明とともに、数多くの国営、私営の鉱山開発企業が南モンゴルの草原になだれこみ、数百個の露天掘り炭鉱を開削し、地元の牧民たちを強制的に排除し、牧地を破壊し、家畜を殺している。

不満を抱いた牧民たちは、彼らの草原を走り抜ける中国の鉱山会社のトラックを阻止するために団結したが、2011年5月10日、ウジュムチン右旗のモンゴル人の牧民たちの世話役の1人であったメルゲンさんが、その日も牧地の中を駆け回っていた数百台もの中国の炭鉱トラックを止めさせようとして、中国人のトラック運転手により惨殺された。

伝えられるところによると、旗政府は、殺人犯と牧民たちの権利を蹂躙していた者たちを法の下に処断する代わりに、遺されたメルゲンさんの妻と母に多額の現金を与えることでメルゲンさんの家族とその地方の牧民たちをなだめようと試みたという。金で解決しようとした中国当局の行為は、モンゴル人の牧民たちの怒りを静めるどころか、さらなる怒りを呼び起こし、彼らに路上で人権尊重の要求をさせる結果を招いた。

牧民たちの間の不穏な状況に恐れをなした地方政府は、あらゆる抗議活動や集会を阻止するために300名以上の武装警察を動員した。

あるモンゴル人のブロガーは、「抗議活動に加わろうとしている牧民が隠れているかもしれないホテルは真夜中に公安局の調査を受け、モンゴル人の学生たちは彼らの学校の中に監禁され、その校内は警官によって厳重に警戒された。」と書き、モンゴル人と現地当局の間にある緊張感を伝えている。

他のブログ記事によると、5月21日、ウジュムチン右旗の全ての学校の校長が教育局による緊急会議に呼び出され、彼らの学校の教師や学生たちがメルゲンさんの事件についてのいかなるインターネット上の議論にも加わらないように、完全な統制を布くことを指令された。

インターネットに対するこの厳しい統制にもかかわらず、モンゴル人のブロガーたちは彼らの憤りと、南モンゴル人の権利を要求する集団抗議計画への支持を表明している。

メルゲンさんの事件についての不適切な対応をした内モンゴル自治区政府と、この事件を意図的に無視している内モンゴル電視台に抗議するため、区都フフホト市にある政府庁舎と内モンゴル電視台の前にある新華広場において大規模デモを決行しようという呼びかけ文は、インターネットを介して南モンゴル人の間で広く読まれている。

計画されているデモの日付は2011年5月30日で、全ての総合大学、単科大学、専門学校などから数千名のモンゴル人学生が参加することが見込まれている。

このほかに、全ての南モンゴル人に対して5月30日にメルゲンさんの死を悼む5分間の黙祷を行い、メルゲンさんの命日を「牧民の権利の日」として毎年記念しようと呼びかけているオンライン声明がある。この声明はさらに、メルゲンさんを中国人の侵入者からモンゴルの地を守るために命を犠牲にした「南モンゴルの愛国英雄、殉国者」として称える記念碑をウジュムチン草原に建立することを中国政府に強訴している。








 

http://www2.rocketbbs.com/11/bbs.cgi?id=mongol

 

 

 

 
 

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