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モンゴル人活動家の子息「母が中国公安に連行された」

2011年12月19日掲載

 

 

  

 

  

   北京 ― 数日前、まもなく15年の服役を経て釈放される予定の南モンゴル独立運動の指導者の妻が中国公安に拘留され、家族が経営する書店も捜索されたということが、土曜日に彼の長男によって明かされた。

 中国の少数民族問題の中で、チベットやウイグルと比べると南モンゴルはあまり知られていない。しかし、来週木曜日に釈放されるハダ氏は、長期間に渡る当局の嫌がらせにも関わらず抵抗を続けてきた。

 ハダ氏は南モンゴル民主連盟の設立に加わり、中国の内モンゴル自治区に独立国家を樹立することを企てた。内モンゴル自治区の区都フフホトにあるハダ氏の書店は運動の拠点となり、1995年12月30日、200名以上の人が彼の書店の前で集会を行い、チンギス・ハーンの肖像画を掲げて歌った。

 ハダ氏は翌年、国家分裂罪とスパイ罪で有罪判決を宣告されて収監された。ハダ氏の釈放が迫っていた先月から、ハダ氏の家族は以前のように彼と面会することができなくなったという。

 土曜日にハダ氏の長男ウェイレス氏が電話でAP通信に語ったところによると、金曜日の正午前、10人以上の公安が書店に侵入し、帳簿とコンピュータを没収した上、ハダ氏の妻のシンナさんを連行したという。彼女はハダ氏が受けてきた非道な扱いについて、常に率直に語っていた。「私は驚きました。そして強い怒りを感じています。」とウェイレス氏は話す。

 獄中でノーベル平和賞を受けた劉暁波氏らによって出された「零八憲章」についても、シンナさんは支持する立場を公表している。来週金曜日に行われる劉氏の授賞式を前に、中国の多くの活動家達もまた圧力を受けているとの報告もある。 書店を捜索したフフホト市サイハン地区の警察署は何もコメントを出していない。

 「人民は、しばしば文化大革命中の悲劇や、天安門広場における惨劇について耳にします。しかし、昨日起きた出来事は、改革開放の30年間を経た今でもまだ、野蛮人と法なき法執行者たちによって中国の法律と人権がたやすく蹂躪されていると感じさせます。」 ウェイレス氏は党中央政法委員会書記である周永康に宛てた書簡の中で述べている。彼はAP通信にその写しを送ってくれた。


 「あのような邪悪な法執行者たちを裁判にかけ、15年間の長きにわたって引き裂かれた私達家族が再び一緒に暮らせるようになることを望んでいます。」という言葉で彼の書簡は締めくくられている

 アメリカ合衆国を本拠とする南モンゴル人権情報センターによると、別のモンゴル人活動家で作家のゴブルード・ホーチンフ氏もまた、ハダ氏釈放に合わせた歓迎集会を組織しようとしたことで先月拘留され、現在は自宅軟禁中であるという。(翻訳:ゴキブリくん)

 

 
 

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