モンゴル自由連盟党

 


 

  9月12日(土)の南モンゴルデモ行進 中国大使館抗議 声明文(日本語版)

掲載日2009.09.14

 

   

    9月12日、南モンゴル「学生運動」デモ行進において、中国大使館前で読み上げられた、抗議声明全文をご紹介します。

    中華人民共和国が建国された1949年から、南モンゴルへ大量に入植した漢人達は、最前線に立って、1966−1976年の間に、「内モンゴル人民革命党」を弾圧し根こそぎにした事件の何十万人ものモンゴル人を拷問、虐殺した。今から28年前、1981年、南モンゴル(いわゆる内モンゴル自治区)で、中国共産党政府の「内モンゴルへの漢民族入植」政策に反対した、モンゴル人学生による学生運動が行われた。中国共産政府は内モンゴルに対して、南モンゴル人を浄化する陰謀の内容を含めた共産党中央政府の「28号文書」を通達した。その文書は、「大量の漢人が入植してくることを止めてはいけない」など、南モンゴルの自治権を奪うものであった。学生運動は、その通達に対しモンゴル人学生が反対したことから始まり、70日間続いた。

    今、我々南モンゴル人達は、この自由な日本において、「モンゴル人学生運動」28周年記念デモ行進を行う。中国共産党政府の南モンゴルへの移民侵略、経済侵略、文化侵略、政治侵略、および民族浄化政策の前に勇気を持って立ち上がった、その当時の学生運動に参加した学生たちに対して敬意を表する。そして、中国共産党政府が未だに南モンゴルで迫害を続けていることに抗議する。私たちは、1949年から現在に至る、中国共産党政府の民族浄化政策、侵略政策に基づく南モンゴル人の差別、圧迫、弾圧、虐殺に対して抗議する。

    中国共産党は南モンゴルで、「文化大革命」時には何十万もの「内モンゴル人民革命党員」の弾圧・摘発を行った。「学生運動」終結時には運動家たちを「膨大な民族分裂集団」とののしり、弾圧・摘発を行った。

    それから28年、今日の南モンゴルにおいて、中国共産党政府は「西部大開発」という政策を打ち出し、またも南モンゴルに移民侵略、経済侵略をしている。その結果、南モンゴルの本来の住民であったモンゴル人は、現在僅か17%(モンゴル人:420万、漢民族:1900万)しかない少数民族となってしまった。

    私たちは、以下のことを求める。

    ●28年前の南モンゴルのモンゴル人学生運動の真実を明らかにしろ。また、この運動に参加した学生たちに対し、未だ続けている迫害を止めろ。

    ●モンゴル民族の伝統的な放牧経済を破壊することを止め、「放牧禁止」政策をやめ、「生態移民」政策の名の下で、モンゴル人から奪っている土地を返せ。

    ●「少数民族優遇」、「国境建設」、「西部大開発」等の名目で漢民族を南モンゴルへ入植させるな。そして、1949年から南モンゴルに入植してきた漢民族を元の土地に返し、モンゴル人から奪った土地を返せ。

    ●南モンゴル人を根絶させるために南モンゴル人に対して行っている「計画生育」政策を今すぐ止めろ。

    ●「少数民族教育を発展させる」という名目で、モンゴル語で受講できる学校を廃校、合併させるのを止めろ。

    ●中国共産党は、自らが南モンゴルの砂漠化の元凶であることを認め、資源強奪、環境破壊を止めろ。

    ●モンゴル民族の歴史を歪曲すること及び洗脳教育を止めろ。

    ●「南モンゴル民主連盟」、「内モンゴル人民党」、「モンゴル自由連盟党」等の政治団体を弾圧することを止めろ。我々南モンゴル人達の自由な結社の権利、新聞社やラジオ局やテレビ局などを作る権利を返せ。

    ●南モンゴル民主運動家のハダー氏をすぐ釈放せよ。南モンゴル人に対する、迫害、圧迫を止めろ。迫害を受け外国に亡命した内モンゴル人民党代表のテムチレト氏をはじめ、南モンゴルの人権、自由、民主活動をしているすべての南モンゴル人達の故郷へ自由に帰る権利を返せ。

    現在、我々南モンゴル人は、自分達の故郷から強制的に隔離され、また伝統経済から隔離され、モンゴル文化から隔離され、民族教育から隔離されている。これは中国共産党が過去60年間行ってきた、南モンゴルに対する残虐な浄化政策の続きである。今我々は、中国共産党に対し、南モンゴルの資源を奪い、環境、生態を破壊している重大な罪を認めるよう求める。そして我々の南モンゴルを、我々南モンゴル人に元のままの状態で返し、何より我々南モンゴル人の自由、人権、自決権を返還することを断固求める。

   

モンゴル自由連盟党


南モンゴル学生運動デモ実行委員会
2009年9月12日(Yisenhusel)


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