モンゴル自由連盟党

 

                                                                                              

中国によるウイグル人大虐殺の被害者に対する追悼声明

 

    

 

  中国政府の殖民地支配下にある東トルキスタンにおいて、七月五日に始まり現在も継続中である、中国政府と漢人暴徒によるウイグル人への非道な暴力によって、いま現在も数多くのウイグル人が傷つき、恐怖に怯えています。
  今回の事件で尊い命を奪われた無辜のウイグルの方々、われわれ南モンゴルのモンゴル人と同じく、凶悪な中国政府の圧政の下に惨殺された、われわれの兄弟姉妹と呼ぶことができる方々に対し、内モンゴル人民党はここに哀悼の意を表し、ウイグル人の皆様と共に深い悲しみを分かちあいます。
  われわれ南モンゴルのモンゴル人は、今回の悲劇を、血の涙と共に噛みしめ、決して忘れることはありません。苛烈な中国政府の弾圧に対して抗議し、民族の誇りと共に立ち上がり、自由を求めて闘い、極悪な中国政府と漢人暴徒によって虐殺されたウイグル人の方々に対し、その勇気に敬意を抱き、これからもウイグル人の皆様と手をたずさえて、共に歩んでゆくことを約束します。
  今回の事件では、中国政府のみならず、中国の支配民族である漢人が暴徒と化し、まるで動物を狩るかのようにウイグル人を虐殺しています。
  このことは、われわれ南モンゴルのモンゴル人に、文化大革命中の1968年に起きた、いわゆる「内モンゴル人民党事件」の、おぞましい記憶をよみがえらせるものです。「内モンゴル人民党事件」は、世界の歴史上に類を見ない大冤罪事件であり、およそ80万人以上の無実のモンゴル人が、漢人暴徒により拷問を受け、5万人以上の命が奪われ、20万人以上の人の身体に何らかの障害を残したと言われているものです。 その結果、われわれ南モンゴルのモンゴル人は、自分達の土地である南モンゴルにおいて、漢人の海の中に取り残された少数派となってしまいました。
  今まさに、全く同じことが東トルキスタンで繰り返されようとしています。これ以上、犠牲者が増えることを許してはなりません。中華人民共和国の成立から60年間、南モンゴル、チベット、そして東トルキスタンの各地で、われわれは漢人による差別を受け、虐待され、民族の言語や文化を奪われ続けてきたのです。そして、今この瞬間も、差別と虐待は続いているのです。
  われわれは全世界の人々にお願いしたい。お金や物質的欲求を尊重するのではなく、皆様の国家を支える、誇るべき理念に立ち返り、自由と平等を尊重して下さい。人の命を尊重して下さい。人権が蹂躙されていることを知りながら、現在進行中のジェノサイドの存在を知りながら、われわれを見殺しにしないで下さい。

                        2009年7月12日
                        内モンゴル人民党

 

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